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家族葬とはどんなお葬式?


不況が継続中の日本。
景気回復傾向にあると政府は常に訴えているようですが、私たち庶民には景気回復となっているとはほとんど感じられません。
このような不況の世の中が継続するに当たり、最近は葬儀費用に関しても以前とは考え方が違ってきているようです。

タレントさんや著名人の葬儀でも身内だけで密葬しましたとか、「家族葬」で執り行いました・・というお話を耳にすることが多くなりました。
この家族葬とは、お亡くなりになった方の本当に近い人間だけで行う葬儀で、密葬などもある意味この家族葬に含まれると思います。

遺族、親族、親しい友人などの近親者のみで行う家族葬は、参列者が非常に多くなる葬儀や告別式とはまた違い、故人が生前、本当に親しかった方のみによって行う葬儀となりますので、費用が大きくかからないという特徴があります。

ただ葬儀費用がかからないからということ以外にも、家族葬が多くなっている要因があります。
日本の高齢化社会と密接に関連があることです。

以前は会社に勤めている方ご本人がお亡くなりになる現役中の葬儀や、定年後まもなくお亡くなりになるということが多かったと思います。
でも近年では定年後10年、20年と経過してからお亡くなりになる、つまりお亡くなりになる年齢も高齢化しているのです。

こうした、定年を迎え余生を楽しまれているご高齢者の場合、都市部での暮らしではなく田舎にマンション等を購入し暮らしていたり、現役中とは違い息子夫婦のいる地域へ身を寄せるなど住まいが変わっているということもあります。
退職してから10年、20年も経ち、会社関係の方が知らない住所でお亡くなりになった場合、弔問客もかなり少なくなるのです。

そのため葬儀もそう大きなものではなく、ご家族と今お付き合いのある友人のみで行う家族葬で十分と考えるご遺族が多くなったということ、また自分が亡き後、ご家族に迷惑をかけないように遺言で「家族葬に」というお言葉を残して逝かれる方も多くなったのです。

こうした様々なり理由によって、家族葬という葬儀の形が現在の日本で増加傾向にあるのだと考えられています。